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◇◇ 2022年6月2日(木) ◇◇

「TSMCと半導体の洗浄水~熊本の地下水」

 【産業のコメ】
 「産業のコメ」とも表現される半導体は、これが無いと今や車一つ動かせず、現代社会では、 なくてはならない物となっています。
 台湾の半導体企業で、世界的な規模のTSMCを熊本県が誘致して、菊陽町の工業団地に工場を建設する事になりました。
 先ほど行われた県議補選で、ある陣営から「TSMC進出」の問題点を取り上げた法定ビラが配布されました。

県議補選~法定ビラ
(県議補選~法定ビラ)

 確かに、私が調べたところ、半導体を洗浄するために大量の水を要するそうです。
TSMCの進出は、熊本県が主体的に誘致し、菊陽町の工場団地に建設される計画です。
私も、当初、環境汚染が心配で、熊本市の環境部署に環境汚染問題について把握しているのかを尋ねました。
水脈は地下でつながっているため、法定ビラの内容が指摘するように、熊本の地下水の大量汲み上げで、 枯渇・環境汚染が心配される事になれば自治体が違っても熊本市にとって大問題になります。果たしてホントか!?
 環境を主幹する環境共生課の課長が、県にも出向き、幾つかの関係各課に詳しく尋ねました。
その結果、半導体を洗浄する「超純水」は化学的に作られ、 ミネラルなど色々な物質が含まれる自然界の地下水では洗浄できないそうです。
そのために、科学的に作った「超純水」で洗浄し、何度も濾過して、使うために、 熊本の地下水を汲み上げて洗浄するものではない、と言うことが分かりました。
 法定ビラの指摘は、事実と違うことが分かりました。
ただし、今後,多くの関連企業が出来るそうです。関連企業が環境を破壊するのかどうか、環境共生課にはその点を今後、 注意が必要だ、と伝えました。
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