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熊本市議会議員

村上ひろし

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2019年2月11日(月)  《 児童虐待 》

 千葉県野田市で起きた児童虐待に関して次々に新しい事実が報道される。

 10歳の女児にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断があり、父親と生活させない様に児童相談所が野田市に伝えていた。

しかし、児童相談所も父親の求めに応じて、一時保護を解除し、女児を家庭に帰していた。
その結果、最悪の結果に繋がってしまった。

さらに、女児の必死のSOSだったアンケートを事もあろうに、教育委員会が父親に見せてしまった。

 女児の命をやすやすと奪ってしまった社会。命を守るための社会の仕組みも働かず、父親に手を貸してしまった私たち大人社会。悔やみきれないし、心痛む。

 私は、市議1期目の頃、今回の女児と同じく父親の虐待で死に至った男児の事件を知り、当時、中核市で児童相談所の設置義務がなかった熊本市に児童相談所の設置を求める一般質問を行った。

 児童相談所があれば虐待がなくなるわけではない。しかし、子どもたちの命を守るための公的権限を行使するには児童相談所が必要だと強く思っていたからだ。

 中核市の熊本市に児童相談所が設置されたのは私の質問がきっかけだったと思っている。

 実の親が子どもを育てるには1番の環境という幻想に立ち向かわないといけない時代になってしまった。
厚労省が子育てには、社会的養護の必要性を打ち出している。しかし、そのための財政措置は全くの不十分な状況。

 児童相談所の職員の専門性を高め、子どもたちの命を絶対守るための仕組みとして人数、専門性など職員体制を整えることが急務だが、掛け声だけで、地方自治体に丸投げでは子どもの命を守る体制は整わない。

 私にとって、次の任期の大きな課題でもある。