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村上ひろし

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2019年9月30日(月)
緊急アピール!

 私は障害当事者議員を中心とした全国的組織「障害者の自立と政治参加をすすめるネットワーク」に参加し、 活動しています。

 障害者の社会参加が行政の重要施策として取り組まれて久しいのですが、 昨年(2018年)8月には中央省庁における42年間にわたる障害者の水増し雇用が発覚しました。 5、6年前に広島市で開催された「全国菓子大博覧会」では車いすとベビーカーの入場を禁止する差別事件など、 障害者が1人の基本的権利の主体者として社会参加が出来ていない現状があります。

 障害者の社会参加にはまだまだ多くの課題が立ちはだかっているのですが、 そんな折、福岡県のみしま市の松嶋盛人市長が職員研修で幹部職員に優生思想に基づく差別的な文書を配布、 同様の内容の話をしていることが発覚しました。

 つまり、怠惰で無頼漢の家系には精神的、肉体的な障害者が多い、との内容の文書です。

 私たち、「障害者の自立と政治参加をすすめるネットワーク」では10月3日に松嶋盛人市長に抗議するために みやま市役所を訪れる抗議行動を行います。

 松嶋盛人市長と面会出来るのかどうか分かりませんが、今回の深刻で重大な現実を看過出来ません。 抗議活動の結末にご注目ください。

 下記に西日本新聞の報道記事を添付します。

 『 みやま市長が差別的表現 「無頼漢の家系 怠け者、病人」 職員向け研修 』

 福岡県みやま市の松嶋盛人市長が、先祖の悪行は子孫の精神・身体障害、 犯罪者の有無などに影響するとする文書を作成し、職員研修で配布していたことが分かった。 12日の市議会一般質問で「差別と偏見に基づく表現だ」との批判を受け「そう捉えられるのは残念」と釈明。 西日本新聞の取材に対し「道徳教育の大切さを訴えるつもりだったが、思慮が足りず反省している」と話した。 識者は「優生思想につながる危険な考えだ」と指摘している。

 文書(A4判1枚)は「人間の『徳』について」と題し、8月26日の研修で講師役の松嶋市長が管理職22人に配布した。

 100年以上前の「アメリカの家系調査報告に残る記録」を挙げ、 1720年にニューヨーク州で生まれた「怠惰な無頼漢」の家系は「6代を経る中で約1200人の怠け者、 貧窮、精神や肉体を病む者、犯罪者の存在があった」「300人の嬰児(えいじ)が死亡、 440人が病的な行為で肉体的に破滅、前科者は130人」などと記した。

 一方、同年代生まれの神学者の子孫は「65人が大学教授や学校長、100人以上が牧師や神学者」などとし、 対比した子孫の一覧表も掲載した。これらはある月刊誌から引用し、一覧表は自ら作成したという。

 松嶋市長はこの比較から「一人の人間の『徳』の有無がいかに家族や子孫に大きな影響を及ぼすか」との 自らの論考も載せた。取材に対し「差別の意図は全くなかった。『徳』の醸成の大切さを訴えたい一心だった」と話している。

 人権問題に詳しい西南女学院大の新谷恭明教授(教育学)は 「成育環境などを無視した昔からある優生思想を基にした研究で、根拠はなく、これを持ち出すのは無知と言える。 配布するのは軽率な行為だ」と指摘した。

 松嶋市長は元みやま市立中学校長で現在1期目。 (吉田賢治)