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村上ひろし

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2020年 5月23日(土)
「♯ 検察庁法案に抗議します!! 」

 『 国民世論を見誤った安倍総理、政治責任をどう果たすのですか 』

安倍内閣が強行しようとした検察庁法案、安倍総理にとって、予想外にも世論の批判の高まりによって、 とうとう『国民の理解なく前には進めない』と記者会見で述べ、今国会での成立を諦めました。

 しかし、廃案にした訳ではないので、次の臨時国会に再提案することも十分に考えられます。
私たち国民は引き続き注目し、用心していく必要があります。

 さて、今回この法案がこうも注目された理由のひとつとして、 キョンキョンこと小泉今日子さんや脚本家の宮本亜門氏など多くの芸能人や文化人が 『 ♯ 検察庁法案に抗議します』とインターネットに次々と投稿したこともあります。

 しかし、社会全体が新型コロナウイルスの拡大による多方面への様々な影響と必死に戦っている最中に、 検察庁法で決められている検事の定年を、黒川弘務 東京高検検事長ただ1人のために閣議決定により、 延期を決めてしまったことに、多くの国民が不正な方法による法律違反だと不信感を持ち、 インターネットで意思表示したことが大きな理由だったと私は思います。

 私の馴染みのお蕎麦屋さんに行ったときのこと、店内に客は私の他に誰も居らず、 がらんとしていました。
若い店主はコロナの影響でこの状態です、と売り上げが大幅に減少してきた、いつまで頑張ればいいのだろう、 とその苦悩を訴えました。

 普段は厨房の中からにこやかに挨拶するだけの店主ですが、バイトも切り、 自分一人で全てをやりくりし、お茶を運んで来た時のことでした。

 「しかし、あの検察庁法案はふざけていますよね」と言ったのです。 これまで政治的な話題を話す機会が全くなかったので、正直、驚きました。

 店主は、続けて、「私たちがこれから先のことがどうなるのか不安で一杯のときに、 あんなめちゃくちゃな理由で定年を延長するなんて」との言葉に、思わず、「そうですよね!」と相槌を打ちました。

 まさに、検察庁法案の正当性を、“余人を持ってかえ難し”と安倍総理が説明したことが、 店主にとってはカチンときた理由だと言うのです。

 その後の成り行きはみなさんもご存知の通りです。
多くの国民の批判の高まりの前に法案を取り下げざるを得なかったのです。

 安倍総理が「余人を持ってかえ難し」とまで表現した黒川弘務 東京高検検事長は、 新聞記者との賭け麻雀を週刊誌に報道され、法務省の聞き取りにもあっさりとその事実を認め、辞職をしました。

 ちなみに「余人を持ってかえ難し」を辞書で調べてみました。
『 他の人に代わりにやらせることができない。その人にしかできない、といった意味の言い回し。』
とありました。

 安倍総理が国会審議を無視し、法律違反の疑いもものかわ、閣議決定までして定年延長した、 余人に替えがたいはずの検察庁ナンバー2の黒川氏が賭け麻雀で辞職してしまったとなると、 安倍総理の政治責任は、どうなるのでしょうか。

 私はもはや、安倍総理は自ら潔く辞職をもってしか、その責任は果たし得ないと思います。

 しかし、ひょっとすると、「余人を持ってかえ難し」と総理の座に居座るのではないでしょうか。
皆さんはどう思われますか。